2011年12月30日

平成23年度日本医療薬学会レポート(その12)

12)13:42〜 妊娠中に高脂肪食を摂取すると仔の肝臓のCytochromeP450の活性が低下する

妊娠中の高脂肪食の摂取の影響を調査。

妊娠マウスを用いてCYPの発現量と活性について検討した。
評価する薬剤にはトリアゾラムを用いた。



結果として妊娠中に高脂肪食を摂取すると、
子の肝臓におけるCyp3Aの発現量及び活性が減少し、
基質となる薬剤の血中濃度が上昇する可能性が示唆された。
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このことから、妊婦に対して服薬指導を行う際、
高カロリー摂取にならないよう指導することが必要と思われる。


ゆうた記
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2011年12月26日

平成23年度日本医療薬学会レポート(その11)

11)13:30〜 妊娠中のベンゾジアゼピン系催眠・鎮静剤、抗不安剤使用に関する検討
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S病院、G大学病院にて、
2003年1月1日から2010年8月24日までに分娩により妊娠を終了した女性のうち、
妊娠中にBZDを使用した患者を対象とし、
薬歴及び診療記録をもとに妊娠4週0日から分娩前日までに使用した
医薬品及び分娩した児の出生時の状態について後ろ向き調査を行った。


該当症例は90例。BZ系抗てんかん薬のみの使用5例を除外し
検討症例は85例とした。使用されたBZDは17成分あり
エチゾラムが21例と最多であり、アルプラゾラム19例、ブロチゾラム14例。


85例中、形態異常は2例(子宮内胎児死亡による中期中絶1例含む)、
三尖弁逆流等その他の新生児異常は3例。


低出生体重児は15例(17児)であり(全体の17.6%)、
早期出産症例は10例(11.8%)とともに自然発生率より高い傾向があった。


このうち、双胎が2例(4児)、早期出産8例(10児)が含まれ、
在胎週数37以上かつ低出産体重児は7例であった。
 

結果として2例の形態異常が見られたが、自然発生率の範囲内であり、
薬剤使用との因果関係は見出せなかった。



また、早期出産、低体重においては自然発生率より高い傾向が見られたが、
使用薬剤に特徴は見られず、因果関係は不明であった。


ゆうた記
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2011年12月23日

平成23年度日本医療薬学会レポート(そのI)

10)11:18〜 錠剤の半錠分割における重量誤差にあたえる要員解析新しい画像 (6).png
36種類37剤を対象とし、
3名の薬剤師がそれぞれ1品目20錠ずつ半錠分割を行い、
重量誤差を測定した。



重量誤差は最小0.85%、最大6.38%、平均2.93%であり、
37剤中、3剤で5%以上の重量誤差を示した。


要因として硬度と割線の有無に統計学的な有意差を示したが、
直径、コーティングの有無、厚さ、形状に関しては相関を示さなかった。


誤差の大きい薬剤
1. リピトール
2. ユリノーム
3. ワーファリン
4. アルダクトンA
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2011年12月19日

平成23年度日本医療薬学会レポート(そのH)

9)11:06〜 色の違いが医薬品のPTPシートの外観類似度に与える影響の検討

調剤時の取り違え、患者の服薬ミス等の誘因の一つとして、
PTPシート等の外観の類似が挙げられる。


そこで、外観類似性に与える色の影響を検討した。
非医療従事者で医薬品を頻用していない成人を対象とし、
液晶画面で特定の薬剤(ディオバン)を
様々な組み合わせで加工した画像を表示した。
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評価は10段階。


結果として、PTPシート画像の主観的類似度は、
シート各部分の色差(明度、彩度、色相)が大きくなるにつれ
直線的に低下することが明らかになった。


また、その類似度に対する影響は
シート色、錠剤色、印字色の順に強かった。


ゆうた記
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2011年12月18日

平成23年度日本医療薬学会レポート(そのG)

8)10:54〜 介護老人施設における処方の適正化から医療安全までの取り組み


高齢者では、若年者に比べて
薬物有害反応の発生が多いことが知られており、複
数の臓器障害をもたらし、重症例が多いことが特徴である。


また、米国のナーシングホームでは、
1年当たり入所者の15〜20%に
薬物有害反応が出現したという報告がある。

ある介護老人施設で適正化を行った結果として、
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薬物有害反応を早期に回避するために最も重要な方法の一つは
薬剤を中止することである。


包括支払い制度などの経済的理由による薬剤削減では
過少医療の危険を伴うが、
適切に実施されればメリットは大きいと思われる。


加齢に伴う生理的変化と薬物療法の原則を身につけることが重要。


ゆうた記新しい画像 (8).png
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