2015年12月26日

学術マネジャーが行く、第54回日本薬学会・日本薬剤師会・日本病院薬剤師会中国四国支部学術大会参加報告

★シンポジウム1の様子
シンポジウム1は9時30分からスタートしました。
途中で須江先生が来て、一緒に聴講しました。
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1.セルフメディケーションと機能性食品
機能性食品がセルフメディケーションの一翼を担うものとして期待されているが、
それを手段として活用するには、薬学的な観点からの評価が不可欠である。
すなわち、その基原が正しいか、関与成分の含量は一定以上でかつロット間で斉一か、
研究論文で用いられた製品と実際に開発した製品の生物学的同等性、
そして必要かつ十分な臨床的エビデンスが存在するかなどが評価されなければならない。

しかし、薬学教育モデルコアカリキュラムの中では
機能性医薬品に関する事項は、ほとんど触れられておらず、
体系的な教育がなされているとは言い難い。

今後、医薬品の専門家である薬剤師こそが、
これらの視点から機能性食品に関する情報を収集・評価し、
患者・消費者にわかりやすく伝えることが求められている。
という内容であった。

2.食品の機能性を通じた「まち」づくり
地域の食材には魅力的な健康増進効果が秘められているが、
残念ながらその効果のほとんどは科学的に証明されておらず、
「暗黙知」の域を出ていません。

「暗黙知」から「形式知」へ変換するための研究について紹介する。
@抗酸化評価法:SODアッセイキットWST 血圧上昇抑制効果評価法:ACEキットWST の紹介
A碁石茶の血中LDL上昇抑制効果と動脈硬化形成抑制効果
Bカツオに含まれる、イミダゾールペプチド・アンセリンによる眼精疲労の改善傾向
これらの成果は、「地産地消」に加え、さらに地域で検証する仕組みを加えることにより、「地産地消地検」の運動を展開し、「まち」の住民の健康増進と共に、科学的エビデンスに基づく「機能性表示食品」の開発により、地域産業の振興にも結び付くと期待している。
という内容でした。

3.食品の新たな機能性表示制度を活用した産業振興について
〜健康食品等の機能性表示と四国産品の6次産業推進プロジェクト〜
国の規制改革会議が発足し、検討項目の一つとして
「新たな一般健康食品の機能性表示を可能とする仕組みの整備」に係る議論が行われ
国の規制改革実施計画として閣議決定されました。

今後、新たな機能し表示食品制度を一つのツールとして、
どのように産業振興につなげていくべきか、
また、こうした取り組みを推進するためには地域の産官学連携が必要ゆえ、
薬学をはじめとする多くの専門知識をお持ちの
皆様のご協力を頂きたいと願っている(抄録抜粋)。
という内容でした。
この時間、他のブースを見に行っており詳細は不明です。

4.期待される薬局の機能と薬剤師の役割
2025年問題に向け、保険薬局の薬剤師にも地域医療・介護総合確保方針に従い、
医療・介護へ積極的な取り組みが期待されている。そんな中、
医薬分業率が70%近くになり、
薬局での医薬分業の本来の役割が果たされているのかという問題が
浮き彫りになってきています。

現在、厚生労働省で健康情報拠点薬局のあり方に関する検討会が
薬剤師、医師、看護師など医療関係の代表者や大学教育者、生活者代表、
新聞記者などの学識経験者によって行われており、
薬局の機能、薬剤師の役割などが検討されており、
また、薬局本来の役割を果たすためには、かかりつけ薬局・薬剤師が必須とされており、
その上に健康づくり支援薬局となり得るための要件も検討されている。
薬剤師として必要とされているものは、以下のものであると考える。
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@健康寿命と健康寿命との差を縮めることが重要⇒産業競争力強化法が必要
・検体測定室のグレーゾーンの解消が進んできており、
ガイドラインに則したもので、数値を伝え検診に結びつけることの
推進が必要。
・医療用検査薬から一般用検査薬の推進
A物を販売するだけがセルフメディケーション支援ではない。
具体的な事例として以下のものがあげられる。
・処方薬 糖尿病患者に口腔内崩壊の重要性
・治療薬の副作用の予防
・整形の処方せんへの運動の重要性
・COPDの患者さんへの重症化予防
・眼科患者へのPC画面など環境による渇き回数減少による涙液分泌低下
・高齢者への栄養バランス情報
・腎臓病患者への減塩食・低タンパク食
・抜歯患者・嚥下困難者への食事(スマイル食事)
・胃切除後の栄養補給
・便秘で下剤使用者への腸内環境、運動等
・廊下に伴う頻尿患者への骨盤底筋強化運動
・肌荒れ、乾燥性皮膚炎への保湿、紫外線防御
・国民の睡眠指針に基づいた情報提供や養生法
・その他、色々な疾病への生活指導情報           など
現在、努力せずに生活者が来店しているという実態をもう一度見直さないとだめ。
B声かけ⇒傾聴⇒気づき・気遣い⇒解決策の提案⇒診療情報提供書を出す⇒連携できる
C問題点
・すべての役割の根底にはチーム医療連携が必要で、
薬局は医療提供施設へ課題をどう解決していくか。
・ハード面とソフト面の整備がどれだけできるのか。

様々な問題を抱えているが、薬剤師として、
薬局としてやるべきことはもうすでに示されており、損得は考えずに、
実行していくことが今求められていると感じさせられた。踏みとどまっていては、
退化しかないということを改めて考えさせられた。
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